ファミリハ物語 - つくば公園前ファミリークリニック|小児整形外科 リハビリテーション

ファミリハ物語
story

桜が散っている…
昔は川であったであろうその道沿いに
きっちり並んで立っている桜の木々たちが
一斉に春の終わりを告げている。

かつて通った裏山の桜はまだ咲いているだろうか?
春になるとこの国を淡いピンクに染めるソメイヨシノは
そろそろ一斉に寿命を迎えるらしい。
もともと病気にかかりやすい種であるのに加えて
接木で増やしたクローンであることも原因なのだそうだ。

今後様々な品種に取って代われば開花時期も微妙にずれ、
あの圧巻の景色もかつてのものになるのだろう。
それに加えて変わりゆく地球環境の影響を受け、
数十年後の様子は今とは全くちがうものになっているに違いない。

風に舞い上げられた花びらが車体を包み込む。
今年の桜は長く咲いていたな…

4月に入ると春の花もそろそろ終わりなのだと
花屋の店主が言っていたのを思い出す。
花溢るるこの季節が好きだ、風と光が人を優しくする。
来年もその先もこの景色を見ることが叶いますようにと
願わずにはいられない。

ファミリハ物語:挿絵