あたまのかたち外来
atama no katachi
当院では赤ちゃんの健やかな成長のために、運動発達の診療と併せて、
頭の形の治療を専門的に行っています
こんなお悩みはありませんか?
- 赤ちゃんの頭が平らになっている気がする
- 頭の形が左右非対称に見える
- このまま放っておいて大丈夫なのか心配
- いつ治療を始めるべきか分からない
- 発達に悪い影響がないか心配
これらは決して珍しいことではありません。
早期発見・早期治療が重要です。
頭の形の変形について
1.斜頭症
向きぐせのある赤ちゃんによく見られます。頭の片方が平らになり、反対側に出っ張ってきます。耳の位置にも左右差が出たり、悪化するとおでこの形も変わってきます。頭の真上から見てみると、平行四辺形の形に見えることもあります。
2. 短頭症
仰向けのまま、よく寝る子に見られることが多いです。絶壁と言われる変形もこの中に含まれます。頭の前後の長さが横の長さよりも短いのが特徴です。
3. 斜頭症+短頭症
両方の変形の特徴を併せ持った高度の変形のタイプです。自然治癒はなかなか見込めません。
治療について
1. 診断(保険診療)
頭蓋縫合早期癒合症などの疾患がないかどうかをレントゲン写真でチェックします。
生後3ヶ月までは、ポジショニング指導や運動発達支援などを通して、自然改善を目指します。お早めの受診をおすすめしています。
2. 評価・ヘルメット作成(ここからは自由診療)
最新の3Dスキャナーを使用して、お子様の頭の形を正確に計測・分析し、治療に最適なヘルメットを作成します。
3. 治療方法
お子様の運動発達と頭の形の改善状況を見ながら、適切な方法で治療を行います。
ヘルメット治療を行う場合は1日23時間(お風呂以外の時間)の装着を行います。頭蓋骨の成長がすすんでいる部分に対してはヘルメットが当たり成長が抑制されます。反対に、成長が遅れている部分にはスペースが生まれるため、その部分の成長が促されることで、ゆがみが改善されます。
4. 治療期間
通常2〜6ヶ月程度。お子様の月齢や症状により個人差があります。
頭の形治療後も、運動発達に問題が残る様であれば、保険診療での対応を考慮します。
治療費用
項目 | 料金(税込) | 備考 |
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初診料 | 10,000円 | 3Dスキャン費用込み、院内で支払 |
ヘルメット 治療費 |
375,000円 | 作製、調整、診察料込、口座振込 |
その他の費用はかかりません。(物品の追加購入は別途費用がかかります)
※医療費控除の対象となります
治療実績
年間治療件数:120件以上(2023年度実績)
治療開始月齢:平均5.8ヶ月(2.8-12.9ヶ月)
治療期間:平均87.6日(29-227日)
治療用ヘルメットについて
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オーダーメード
ベビーバンドのヘルメットは、高精度3Dスキャンで赤ちゃんの頭のかたちを計測し、そのデータを基に完全オーダーメイドで製造します。経験と最新技術を組み合わせ、一人ひとりに最適な治療用ヘルメットを提供します。
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高い通気性
ヘルメット装着は1日23時間を目標とし、通気性を重視して設計しています。シェルとクッションには通気孔を配置し、吸水・速乾性の高い素材を使用することで、汗をかきやすい赤ちゃんでも快適に装着できます。
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清潔
快適な装着のため、ヘルメットは清潔に保つことが大切です。ベビーバンドは、シェルとクッションを取り外して丸洗いできる設計で、クッションは洗濯機での洗浄も可能です。クッションは2セット付属するため、洗濯中も装着を継続できます。
運動発達について
赤ちゃんの動きの特徴を見て、必要があれば運動発達外来への紹介を行います。向きぐせの改善や股関節脱臼の検査など、頭の形がゆがんでしまう原因を根本から見直すことができます。
よくある質問
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Q.治療は何歳から始められますか?
生後3〜4ヶ月から開始可能です。早期発見・早期治療が効果的です。
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Q.治療期間はどのくらいですか?
個人差はありますが、通常2〜6ヶ月程度です。
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Q.健康保険は使えますか?
自費診療となりますが、医療費控除の対象となります。